シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

著者別/はのん

幸せになんてなりたくない

退屈を持て余して色々と人生について考えてみたが、自分は価値観として、いわゆる世間的な幸福というものを念頭に置いていなくて、そこを自覚した瞬間から少し開き直りが出てきた気がする。まあ人と合わせるのを諦めたということである。 世間的な幸せ、例え…

出かけるとき

帰りのことを考えると憂鬱になる。ひとり夜道をコンビニへ歩く。街を照らす蛍光灯の明かりと雲間のあいだを縫うようにうっすらと星が出ていた。こんな夜は夜汽車に乗ってそのまま遠くの星に消えたくなるものだ。

人生がクソゲーとはよくいうけれど、そもそもそういう問題ではない。

特にゲームとかやっていると自分の頭の悪さを押し付けられているような気がして辛くなる。ゲームとか、ある程度時間に比例して上達するもの、昔は「ある程度までは努力すれば努力した分返ってくるから良い仕組みじゃん」と思っていたんだけど、一定水準に到…

明かりを替えての後日譚

自室のライトを普通の一般家庭にあるような昼光色から暖色の電灯に替えて数日。モニタを使った作業をするにはデスクライト必須という感じ。手元が暗くて見づらい。ただ夜間過ごすときの雰囲気がとてもよくなった。夜中音楽を聴きながらゆったりと過ごす時間…

人間一人働かないと潰れてしまう社会なら

そんな社会は潰れてしまえばよいのだ。

部屋の明かり

友達は白色蛍光のほうが好きだと言っていたが、個人的には暖色のほうが好きだ。ということで今日近所に買い出しに行って自室の明かりを暖色のものに変えてみた。最初は思ったほどの違いはなかったがだんだん慣れてくると赤いなという当たり前の感想を抱いた…

失敗する共同計画の建て方、あるいはその防ぎ方について

失敗する共同計画の建て方 こうだ: 自分一人ではプロトタイプすら作ることが出来ない規模のアイディアを出す 意思決定プロセスに関わらないレベルの人間を企画段階でたくさん集める 何も起こさないまま全員のモチベーションが下がり終わる 友達となにかやろ…

ひとにやさしく

自分にとっては不快なことでも、他人がそれを「もてなし」として行っている場合に関してはその点を割り引いて理解する必要がある。これを攻撃されていると感じると病的な状態となり、攻撃されているとまで感じなくとも相手に善意を感じ取れない場合はいきぐ…

どうでもいい話

1980年代後半-90年代の日本のゲーム系コミュニティのBBSログを読んでいたのだがどうも今時のブログのようなネット文体とは文章の密度も感じが違うようで読みにくい。パソコン通信の草の根BBSなので、600bpsなんていう文字が平気で出てきたりして驚く。回線速…

花澤香菜「Blue Avenue」感想。上質なサウンドと安定の花澤ボイスに酔える一枚。

落ち着いた大人の魅力を全面に ここ最近の声優のj-pop界への進出は着々と進んでいるようだが、竹達彩奈のソロや、彼女と悠木碧と組んだプチミレディあたりも甘ったるすぎたりしてあまり上手く行っていないような感じがする。などといいつつお前は竹達彩奈の…

アイマス以外、流行に乗り遅れ続けている。

流行に乗り遅れる2つのパターン 既に気づいた時には始まっていたパターン(凡ミス) 忌避した結果として乗り遅れたパターン(群れへの嫌悪感) 流行に乗る難しさ 流行に乗るって意外と難しいと思っていて、最近まともにファンとして時流に乗れていると実感で…

Daydream caféの大久保薫濃度が低いと思っていたが勘違いだった

「心ぴょんぴょん~」云々で知られている、「ご注文はうさぎですか?」というアニメのOP曲。人に教えてもらって大久保薫だと知ったので驚いた。それ以来、特徴が薄い気がしてずっと頭のなかで引っかかっていたのだが、よく聞き返したらイントロのところでい…

考え方の違う人と接することについて

こないだカフェに居てぼうっとしていたら、隣の席にたまたま座った老婦人同士が延々とスピリチュアルな話題をしていて、その時初めて気づいたのだけど、世間にはこういうスピリチュアルな話題を好む人が多いということである。この間も東京ではあちらこちら…

惰性

なにか違う、自分以外の特別な才能をもった何かになりたいと思いながら夜、布団に入り、朝起きて薄ぼんやりとした視界にいつもどおりの手の甲をみとめて、同じ人間の存在であることに若干の失望を覚えつつも安堵のほうが大きい、というような日常を繰り返し…

景色を見る

観光名所だとか、絶景スポットだとか、そういうところに行っても、何か少しも琴線に触れるということがなく、ただ少し小綺麗なものがあるなとしか思えないことがある。人々は驚嘆しているような様子でそれを眺めているが、私はというと何も感じることがなく…

自分を肯定しながら移動することについて

特に意味もなく移動する生活を送っている。人の家を転々としている。自分の家を行ったり来たりする生活。 移動するというのはつまり自分が主体となって自分の意思によって公共交通機関等を使い一定の目的地へ向かう行為のことである。今まで外出が苦手だった…

長くてだるい人生

命がけでやりたいことはあるにはある、だけど、今すぐそれをやりたいか、と言われると別にやりたくない、あー家でゴロゴロ酒でも飲んで寝っ転がってたいなーみたいなことが往々にしてあって、そのたびそれは本当は自分にとって別にやりたいことでもなんでも…

天元突破グレンラガン全部観たので感想文でも書いとくか

今さら、もろもろの事情で避けてきたグレンラガンを観た。 都合前半(~16話)後半(17話~)を別の日に観たので、というか、最初1クールだと思ってたらさすがに27話は一日で見れなかった。それぞれ別の日に書いた感想文をそのまま載せてます。 あらすじ ガ…

花とアリス殺人事件のロトスコについて

花とアリス殺人事件を見てきた。話の感想は省略、映像見てきた率直な感想としては、ロトスコ意外に合うなという感じで、というかカットに求められる動きの質ごとに相当な向き不向きがあるなあと思った。 横から見た走りのカットとかすごく良くて、フルコマで…

メタ認知の非可逆性

「ある行為をするということ」に対して自覚する類のメタ認知能力は人間にとって重要な能力であることには違いないが、そういった種のセルフモリタニングを行うことによって失われてしまうものがあって、それは一種の、おそらくは情熱とかそういうたぐいのも…

装甲騎兵ボトムズは最高だし、ロボットアニメも案外いけるかもしれない。

私は別にロボットもののアニメが好きではないのだが、どうやら認識を新たにする時が来たかもしれない。 はまった。完全にはまった。 装甲騎兵ボトムズを観た。ボトムズは1983年4月から1984年3月末まで放映されたサンライズのロボットアニメで、今の10代20代…

言語がなくなる日

例えば意思伝達がゼロコストでできるようになると言葉がいらなくなる。 言葉は感情を伝達したり、意思を伝達するための手段、また記憶の補助装置としての道具であるが、それがより精密に、例えば機械などを通してほかの行為で置換できるのならば、文字がなく…

ブログ運営を振り返って

定期的なアレです。 運営して得られた知見 特になし。たまに書いてくれる人のお陰で、共同ブログとしての強度はそれなりに出てきた気がする。 一点だけ、シルバーペーパー、そもそも何をもってシルバーペーパーと読んでるのかという問題があって、もともとシ…

大人のためにこそWebフィルタが必要なんじゃないのという話

Adblock系のWebの広告を抑制するフィルタリング系の拡張機能結構入れている人が多いと思う。でも現実として、広告の大半は無害である。実際、慣れたベテランのウェブ利用者は広告の存在を無視するというデータがある。 一方で、コンテンツ本文は読んでみるま…

ゲームと学習の可能性について

人間は行為や姿勢、仕草や言動といったあらゆる微細な部分から常にあらゆる情報を身にまとって交信しているという点で情報生物と呼んでいいかもしれない。環境が人間を育てる、という考え方はあながち的外れでもないかもしれない。こういった考え方は最近で…

タブー

公の場で、口に出しては言ってはいけないことを言えるような相手というのは貴重である。普通の人にそれを言ってはいけない、世間から白い目で見られる一種のタブー、そういう「悪い考え」を言い合える関係こそが何よりも楽しい。こういう関係に暗黙のルール…

写真を通して思い出に栞を挟む

私は、よく写真をとるほうだと思う。 気取らずに、ただ当たり前の日常を切り取っておくための写真。 一時期思い付きから面白いことをやっていて、それはスマホのロックを解除するたびに自動でインカメを作動させる、というものだったのだけど、つまり、端的…

電子書籍の未来、あるいはアナログ媒体のもつ潜在的なプロプライエタリ性

そういえば、ちょっと昔、まだスマートフォンが流行っていなかった時代、わたしが初期型PSPを振りかざしていた時代、あの頃私にとってPSPは最高の読書ツールだった。まだ電子書籍が世間でおおっぴらに話題になるということもなかったし、もっとも、一部のコ…

よくわからないメモ

画面上に表出される形状は物体の裏側の構造によって規定される。たとえばプリミティブな要素として純粋なあるパーツを構成する線について考えるとき、それをどのように配置してどのように組み合わせるかは常に画家の問題となる。眼窩の凹みについて考えると…

めもめもめもめ

「創作者は承認欲求によって動かされるべきではなく、ただ純然たる内発的な情熱によって動かされるべきである」から始まり、云々かんぬん、「しかるにお前は創作をやめるべきだ」といったような結びで終わる言説をよく見る。私はクリエイティビティ=情熱か…