シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

時間つぶしのための喫茶店入門

一人で時間を潰せと言われたら、我々はどこに向かうだろうか。服屋、それとも靴屋――いやいや、インドア少年が一人で時間を潰すとなると兎角本のあるところに傾きがちである。

ともあれ、幼少期から本屋に足しげく通っている私であるが、あるときから本屋では買った本が読めない、というアタリマエのことに気づくこととなる。そうして中学校ごろから読書場所に苦心していた私は、勉強場所も兼ねてあるときから喫茶店に行く習慣が出来上がった。そして最近ではいつの間にか喫茶店が第二の家のような場所になりつつある。

そういえば、大学生ともなればスタバでmakkubukku片手にドヤ顔しているオタクが身の回りに一人二人いてもいいと思っていたのだが、意外にあんまりまわりに一人でよく喫茶店に行くという人の話をきかないので、世の中に好き好んで喫茶店に行く人というのは少ないのかもしれない。今回は喫茶店について。

 

喫茶店ノススメ

喫茶店の利点は、大して物を持ち込めないということだ。せいぜいカバンいっぱいに入るものだけしか持ち込めない。部屋の荷物が多い分、集中的な作業場としては机とカバンだけの身軽な環境は理想的である。

最近、手ぶらに本一冊だけ持っていくスタイルにハマっている。もちろんスマホは家においておく。スマホがあると読書も勉強もはかどらないからだ。

書き物に集中したい時はスマホBluetoothキーボードだけ持って一日中文章を書いている時もある。

 

安く気軽に時間をつぶす

さて、具体的な話をしていくと、喫茶店には大きく分けて2つある。個人経営のものとそうでないチェーン店だ。

 

個人経営の喫茶店は高い。とにかく高い。雰囲気はよくても長居させてくれない。分煙が徹底されていないこともしばしば。貧乏苦学生であるところの我々にとって、喫茶店はもちろんくつろぎの場ではなく戦場である。当然ながら安く・長くがモットーだ。

とはいえ、コーヒーの美味しさにはこだわりたいところ。筆者が今まで体験した喫茶店のなかで、いくつかオススメをピックアップしたので是非参考にして欲しい。

チェーン店比較

コーヒーの美味しさ的にはドトール、スタバは許容範囲。

ドトールは普通においしい。サイドメニューが多く、パン類はおいしいのだが、しかしコーヒー1杯あたりの値段が高い。同系のエクセルシオールカフェも悪くはないが、季節限定メニューのソーダ系は全て外れなので気を付けたい。これといって可もなく不可もなく。

スターバックスはたしかコーヒーが300円だっただろうか。一杯の値段としては比較的に高い部類に位置するが、レシートを保存しておくとその日1日に限り同コーヒーが100円となる。これはもっとも普通のレギュラーコーヒーに限るが、他店でも有効なクーポンなので、もしあなたが1日に2回以上喫茶店に入るであろう見込みのあるときはぜひともスターバックスを利用するべきだ。

個人的なおすすめはサンマルクカフェ。最近の改革なのかデザートメニューが大幅に増えた。スタンプカードがあり、一定ポイント貯めるとコーヒーが無料になるサービスがある。

ちなみに、サンマルクはアイスコーヒーが激苦で、はっきり言って最悪なレベルだ。とりあえず、筆者が訪れたサンマルクのうちどの店舗でも間違いなくありえないレベルの苦いコーヒーが出てくる*1。ダウナーな気分になれること間違いなしだ。ホットのほうは苦さはそうでもないので、夏場以外はホットをおすすめする。しかし、サンマルクの最大のアドバンテージはSサイズ200円という超コスパである。どうしても日々の利用を考えると、コスト的にサンマルクに軍配が上がる。

若干マイナーどころだと、シャノアールは年配の利用者が多く静かである。サンドイッチなど、簡単な軽食が食べれるのでオススメ。コーヒー1杯の値段は安め。味はふつう。唯一の後会計であるところ。メロンソーダがおいしいのでオススメ。店員は愛想がよく、ほとんどの店舗で水をきちんと注いでくれる。

さて、最後にマックのコーヒー。100円だが、時間帯によって作りおきのコーヒーが煮詰まるせいなのか、かなり苦さに差がある*2上、あのかたい椅子でくつろぐにはピーキーな使いこなし方を要求されるので素人にはおすすめしない。

 

番外編・おすすめグッズ

書籍の他にあとひとつ、ポケットに入れておくものがある。

そう、コードレス耳栓である。いま、筆者のマイブームは耳栓なのだ。

 

 

MOLDEX メテオ (モルデックス メテオ 8ペア)

MOLDEX メテオ (モルデックス メテオ 8ペア)

 

 これが筆者の愛用するMOLDEX meteors。

 

1000円以下でかなり高性能な耳栓が買える。耳栓というと100均で売られているものを想像される方もいるかもしれないが、あれは耳栓ではない。耳栓もどきだ。

高性能な耳栓のスペックというのは巷で売られている100均の耳栓とは全く異なるものであるということを筆者は強調したい。実際の効果の程はというと、圧巻の一言。-30dbはダデじゃない。全席満員のカフェの騒音が、あの醜悪なグラスの物音と女性の甲高い笑い声が、かすか遠くにうっすら聞こえる程度にまで軽減される。

喫茶店利用者にとって、賑やかなシチュエーションへの対処というのはかなり大きな問題だ。繁華街にはカフェ利用者が多く、必然的に全体の空気もうるさくなりがちである。そこで耳栓の登場だ。もはや筆者にとって耳栓というのは必需品とまで化している。

MOLDEX meteorsは使い捨て耳栓である。使い捨て耳栓というと、どうにもコストパフォーマンスに問題があるのではないか、と感じる向きもあるかもしれないが、普通に扱っているうちは使い捨てず再利用できるのであまり気にしなくてもよい。

 

ほどほどのコーヒーと耳栓、良質な本だけあれば都会で時間つぶしは余裕だ。

というわけでみなさんもぜひ楽しい喫茶店ライフを。

 

はのん

*1:これはサンマルクカフェの主力メニューのチョコクロワッサンに合わせて頼まれることを想定しているためと考えられている

*2:タイミングがいいと淹れたての美味しいコーヒーが飲めるのだが、深夜帯は特に注文者が少ないせいなのか鬼のような味のコーヒーが出てくることが多い。マックのコーヒーに賛否両論が多いのはこのためである