装甲騎兵ボトムズは最高だし、ロボットアニメも案外いけるかもしれない。
私は別にロボットもののアニメが好きではないのだが、どうやら認識を新たにする時が来たかもしれない。
はまった。完全にはまった。
装甲騎兵ボトムズを観た。ボトムズは1983年4月から1984年3月末まで放映されたサンライズのロボットアニメで、今の10代20代でも名前だけは聞いたことのある人も多いかもしれない。「サンライズ最高傑作」の評もある、そのくらい伝説的な作品である、というのは受け売りで、筆者はまったく知らなかった。たまたまTSUTAYAでレンタルビデオを探してた時に一時の気分で借りてみただけ。しかしこれが最高だった。
ストーリー
コピペより抜粋
■一般人の認識
ガンダム:安室とシャーがたたかう話
エヴァ:パチンコ
マクロス:歌う
ギアス:知らん
ボトムズ:アストラギウス銀河を二分するギルガメスとバララントの陣営は互いに軍を形成し、 もはや開戦の理由など誰もわからなくなった銀河規模の戦争を100年間継続していた。
その“百年戦争”の末期、ギルガメス軍の一兵士だった主人公「キリコ・キュービィー」は、 味方の基地を強襲するという不可解な作戦に参加させられる。
作戦中、キリコは「素体」と呼ばれるギルガメス軍最高機密を目にしたため軍から追われる身となり、 町から町へ、星から星へと幾多の「戦場」を放浪する。
その逃走と戦いの中で、陰謀の闇を突きとめ、やがては自身の出生に関わる更なる謎の核心に迫っていく。
絶対嘘だろ。*1
現地調達の美学
ここからすごい個人的な感性の話になるのだけど、量産化されているものの縛りの中で戦うのってすごいカッコいいと思っていて、どういうところがかっこいいのかというとまだ説明できない。ただ、その辺に落ちてる量産型のスコープドッグに乗り込んで壊れたらサクサク乗り換えていくというのってすごいある種の職人的な美学、そういう気質を感じさせられる。
主人公機があると確かにかっこいいし、目立つんだけど、おもしろくない。チートされてる感がある。だけど、この主人公は普通に敵をATとよばれるメカから引きずりおろして乗り込んだりする。圧倒的な現地調達。物にこだわらず淡々と自分の能力と判断力だけで勝っていくの、半端なくむせる。
みたいなわけで、一つのものに執着しないのってそれはそれで立派な美意識だと思う。超むせる。
ボトムズ、自分と同等の機体に乗った奴との1対多の対決がメインになってくるんだけど、序盤は本当に主人公が拷問されたりふんだり蹴ったりの状態から始まるのに、後半になるにつれてどんどんインフレしていって、もう敵何千何万を一人で殺しに行きはじめたりする。最高。
ただし、主人公、チートクラスの知能と体力を持っていて、かつそういう目的遂行のための淡白さみたいなのが組み合わさるのがすごくいい。
とにかく、最近は、時を同じくしてボトムズをみた人間が集まって、ボトムズごっこにいそしんでいる。いい年をした成人男性が片膝をつきながら「キュイーーーン」などと絶叫しながら滑るメカの真似をするの、恐ろしいのでやめたい。
ちなみに、筆者はOVAを見るか迷っている。
*1:このコピペ、初見のときは意味がわからなかったが、今見ると普通に笑う。