シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

議論の原則

ある死刑囚が死刑制度に反対したとき、多くの人は反射的に「お前が言うな」と言いたくなるだろう。しかしながら、発言者の人格について言及するのは議論のご法度である。発言と発言者を関連付けてはならない。この原則が破られたとき、議論は議論でなくなってしまう。批判と非難を混同しないよう注意して、論駁の応酬を続けることで議題の答えに近付いていく。こういった議論の作法を一人でも多くの人間に身に付けさせることは、民主国家の義務教育に求められる役割のひとつである。