シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

エッセイ「私の話をしよう」

「もしも君が、ほんとにこの話を聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれたとか、チャチな幼年時代はどんなだったのかとか、僕が生まれる前に両親は何をやってたかとか、そういった《デーヴィッド・カパーフィールド》式のくだんないことから聞きたがる…

パーシー・アドロン『バグダッド・カフェ(’87 西ドイツ)』

今回のブログでは『バグダッド・カフェ』を取り上げてみようと思う。 ジェヴェッタ・スティールが歌うテーマ曲「Calling You」でよく知られている作品だ。 この記事を書いている1月22日現在、『ブリキの太鼓』とともに早稲田松竹で二本立てで上映されている…

付き合うとかセックスとかはどうでもいいんだよな。ただ隣にいて、幸せだなぁって、星が綺麗だなぁって、そういうことなんだよな。

今日のアニオタ格言

――そういえば今期40本くらい見てるんだっけ?(笑) 「 えだって今期切れるアニメ一本もないし普通に40まで行くでしょ何笑ってんのころすぞ」 「一本一本でなく総体としてのアニメを観ろ」 「20本も見ないで不作だ豊作だと吹いてるオタクは殺していい。憲…

名誉幹事長、今日のひとこと。

ゲド戦記視聴後 「あーーー龍だあ(^q^)」 代理投稿:竜崎大

銀紙ショートショート「鍵」

銀紙氏は最先端のクラッキングツールを作る天才科学者であった。 彼が部屋で目を覚ますと、ピピピと時計のアラームの音がするのが聞こえる。 やけに頭が重いな、と鏡を見ると、ヘンテコな帽子をかぶっている。 脱ごうとしてもうんともすんとも言わないし、こ…

或銀紙の一日-後編-

1. ぼくは空想しプランを立てる。 ぼくのことをお話しましょう。 ぼくは貧しい黒人です。 ぼくはよくS教室の隅っこで丸まって空想しプランを立てます。 その多くは学生起業家についてですが、ぼくはロシア語や上坂すみれやTwitterについて考えます。

マイナーオタクソングを聞こう: 第02回「潜在的太陽の証明」他

SUPER∞STREAMをはじめ、数多くの名曲を生み出してきたヒットメーカー。第01回に引き続き、POPHOLIC所属の作曲・編曲家、山口朗彦にスポットライトを当ててお送りする今回の2曲は…。 というわけで今回は、 太陽存在の証明(涼宮ハルヒの憂鬱ED2「止マレ!」カッ…

マイナーオタクソングを聞こう: 第01回 「宇宙は少女のともだちさっ」

みんな大好きオタクソング。アニソンはアニメが一般の人々にも普及し始めるようになってからコンビニや牛丼屋でも流れるようになり、今やMステだけではなく紅白出場、お茶の間にも侵蝕するように。アニソンはもはやくねくねした野菜みたいな顔したオタクや改…

今日のアニオタ格言

アニメオタクの中身のないという批判に対して。 ――俺は『あっちこっち』とかいうアニメがクソほど嫌いだったが中身がないなんて陳腐な言葉は口が裂けても吐かんぞ。 中身がないって批判、全く真摯じゃない。 ――クソアニメっぽいクソアニメは最終話まで観てか…

或銀紙の一日-前編-

「――人格を無限に増やしていくぞ」 掛け布団の重さが弛緩した筋肉を圧迫する。目が覚めてからまだ少しも動いてはいない。 思考だけが渦を巻くようにして動き続けているが、頭だけ肥大化していくように重くなっていく。

今日のアニオタ格言

豊作不作、そんなの視聴者の勝手 なんだかんだで毎期見るに値する作品はある あなただけの一本を見つけよう 呵々大笑

『グッドフェローズ(1990)』-マーティン・スコセッシ

数多くある名作ギャング映画の中でも是非見てもらいたい作品といえば、鬼才マーティン・スコセッシ監督の『グッドフェローズ(1990)』であろう。彼のイタリア移民社会での経験によって培われた暴力や苦悩、生きるというテーマは実に説得力があり、また深遠…

市川崑『東京オリンピック('65)』

2013年の年の瀬、最後に早稲田松竹で見たのが市川崑『東京オリンピック』である。3時間弱の記録映画であったが、その映像の美しさ、編集の素晴らしさは観客を飽きさせない。 市川崑はこの『東京オリンピック』という記録映画において純粋にスポーツ競技を記…

クール33本視聴勢が振り返る2013年秋アニメレビュー

2013年秋アニメレビュー暫定版 総括 のんのんびより、語る言葉を持たない。 行きます。