シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

さよなら社会、という感じ。

また最近欲しいものがなくなってきた。ちょっと前まで物欲の波、とでも言うようなものに襲われていて、ちょこちょこ大きい買い物をしていたのだが、それがなくなってきた。あんまりネットに繋がってる時間が少ないからかもしれない。

今ほしい物っていうと、セガサターンとかそんくらいで、あとシンセサイザーとか、あれ、相変わらず減ってない気がするな、まああっても無くてもいいや、くらいのレベルの物欲しかない。金がなくても金がないなりに楽しく毎日を過ごす方法はあるし、金があったら今より人生が豊かになるかというとそうでもない気がする。生きてるだけでそれなりにいろいろなことが起こっている。

金を使って娯楽を買ってるというより、私たちは娯楽を買わされている。色々の広告に刺戟されて娯楽を買わされてきたけど、冷静に考えて世の中にはそれなりの娯楽で溢れているわけだし、究極的には感受性のアンテナの問題でしかない。最近は高架下から見える景観の構造とか、人の歩き方のパターン化とかして、じっと視ているだけで楽しい。

とにかく、娯楽というのは買えるものではないし、見つけるものでしかない。まあたたでさえ、確実な実感として、人々が自発的に娯楽に金を払う時代は終わりつつある。ただ私たちの視界の前に、霧のように大量の広告があるだけだ。広告に扇動されるまで、人々は自由であったはずなのに。