シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

趣味と理屈

世の中に、無趣味とされる人間がいる一方で、ひたすら収入に直結しないことに真剣に取り組む人たちがいる。自分はどちらかというと後者に所属する側の人間だ。周りにいる人間も大半がそうだった。明らかに前者と後者には、どこまで行っても決して交わることのない雰囲気というか、話の噛み合わなさのようなものを感じてしまう。この差は何だろう。

常識的に考えれば、趣味を極める方向に進む、という感性は狂っている。自分の生存に関係ないことに多大な時間を割いて、時には苦痛まで超えてまでそれをする理由はない筈だからである。個体として正常なのは圧倒的に無趣味とされる側の人間であって、その枠からはみ出た存在は異常なのかもしれない。