シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

壊すのが怖いから手を加えにくい現象

機械とか、なんでも仕組みがシンプルであればあるほど自分で治したり修理する余地ってあるわけだ。壊れたラジオを分解して修理とか、そういうのなら誰だって出来るかも知れないけど、じゃあ今マザボに載ってるCPUを分解して修理しますかって言われると、無理、というか、絶対しないと思う。というか、出来ない。

高度な技術によって高度に洗練されていった結果、一般の人間にとってそれ自体に本質的に触れることができなくなっていってどんどんブラックボックス化していく、みたいなことがどんどん日常的になっていって、内側に触る機会というのが減っている気がする。そういう状態を非常に危惧していて、まあ仕方ないことなんだけど、残念だというのも事実。下のレイヤーに触れなくてもいい状態、出来合いのものの組み合わせでなんとかしていく時代、ということなのだろうけれど、プリミティブな部分っていうのはやはり物事の本質でもあるので、そういう物事の基本的なところに触れないというのはもやもやする。