シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

NVIDIA GTX 980所感

これで環境がi7 4770K + GTX 980 (4GB GIGABYTE)になった。

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では各種ベンチマーク結果を。なお、CPUは定格、GPUはベースクロックを15%、メモリクロックを5%程度OCしている。追加のファンなどはない。部屋が暑くなる程度。

ゲーム用途

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これはDirectX 11とOpenGLベンチマーク。PCゲームレベルであればここまでで十分強さが分かるだろう。GTX Titanと同等かそれ以上。GTX 770あたりと比較すると体感1.8倍~2.5倍くらいの性能を感じる。

ただし、ゲームに限って言えば、まだドライバが甘いせいで、十分な性能が出し切れていない。具体的には、FPSは高いのにカクカクするという現象が発生するので、間違いなくドライバの問題だろう。これは今後半年以内には解決すると思われる。

しばらくぶりにCrysis 3を本編通してプレイしたが、設定は概ね「HIGH」+アンチエイリアスだけ少し低め+垂直同期オフ、で80~120fpsはコンスタントに出る(ちなみに俺は120Hzモニタを使っている)。普通にプレイする分には、全く問題がない。ようやく、Crytek社の2013年最高級レベルのソフトウェア技術に、NVIDIA社のハードウェア技術が追いついたということだ。

ちなみに、Crysis 3の「VERY HIGH」は、40fpsくらいしか出ないので、まだ非現実的なクオリティであると言わざるをえない。このレベルの画質が必要になる頃には、ディスプレイのリフレッシュレートももっと上がっているだろうし、そもそもヘッドマウントディスプレイ等が主流になっているかもしれない、そんな近未来の頃であるはずだ。

GPGPU用途

以下、OpenCLや科学技術計算関係の話をつらつらと。

LuxMark v2.0

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ratGPU 0.7.3 Beta (x64)

135.99sec

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科学技術計算についての所感

  • GTX TITAN
    • (単精度)約4.5TFLOPS
    • (倍精度)約1.5TFLOPS
  • GTX 980
    • (単精度)約4.6TFLOPS(理論値)
    • (単精度)約5.7TFLOPS(うちの環境の実測値)
    • (倍精度)イコール単精度の1/32(商業的な理由で制限。後述)

単精度浮動小数点数の計算能力だけに関して言えば、GTX 980はGTX TITANより少し高い。ただし、NVIDIAのコンシューマ向けラインナップ(9XXシリーズとか)は、商業的な理由で「わざと」倍精度を1/32に落としてるという経緯がある。これはプレイステーションなどの家庭用ゲーム機の演算チップでも同様である。

そこで、次世代機として名が高いPS4の演算能力を、FLOPSだけに注目して見てみよう。

  • PS4
    • (単精度)約1.8TFLOPS
    • (倍精度)イコール単精度の1/16

結論:PS4よりGTX 980の方が遥かに強い。