マイナーオタクソングを聞こう: 第01回 「宇宙は少女のともだちさっ」
みんな大好きオタクソング。アニソンはアニメが一般の人々にも普及し始めるようになってからコンビニや牛丼屋でも流れるようになり、今やMステだけではなく紅白出場、お茶の間にも侵蝕するように。アニソンはもはやくねくねした野菜みたいな顔したオタクや改チアバルログクソイベンターのためだけのものではありません。けいおんは社会現象まで巻き起こし、水樹奈々は紅白にまで出場する立ち位置にまで上り詰め、アニソンは人々の間で広く親しまれるようになった大衆文化として根付いたといえなくもな…いのか?
しかしそんなにわかににわかな人々の間で普及し始めたアニメソングですが、ところでみなさん年間にいったいどれだけアニメ作品が作られているか知っていますか?
不遇なアニメソングたちの現実
2013年年間(冬-秋季)の放映作品数は、なんと168作品とも言われています。
OP/EDが各作品ごとに製作されていると仮定して単純計算してみると300曲以上のアニソンが製作されていることになります。マジかよ。
もちろん、アニメあたりに制作される楽曲はOP/EDだけにとどまりません。関連楽曲もたくさんあります。オリジナルサウンドトラックは最たる例です。また、深夜アニメなどではそれぞれにキャラクターソングアルバムが製作されることも少なくありません。
それらを含めて考えると膨大な量の楽曲が大量に生産されていることが分かるかと思います。
一方でヒットしたアニメソングというのはどれくらいあるのでしょう。
いくつかのヒット作がもてはやされる一方で、大量に埋もれていく悲しい現実があります。
そこでこの連載では、普段アニソン好きの間でもそこまで話題にのぼらない、けど実は名曲、というのを主に編曲中心で筆者の独断と偏見で選び、紹介していきたいと思います。
聴いてみて気に入ったらCD買うなり借りるなりしてみてください。
本稿ではオタクソングとは
- アニメソング
- キャラクターソング
- 声優ソング
- サウンドトラック
- これらのCDに収録されているカップリング曲
を指すことにします。*1
では、本題。
宇宙をかける少女 EDテーマ曲「宇宙は少女のともだちさっ」
宇宙をかける少女 EDテーマ曲「宇宙は少女のともだちさっ」
獅子堂秋葉(MAKO)、神凪いつき(遠藤綾)、河合ほのか(牧野由依) 作曲:山口朗彦、編曲:大久保薫
第01回ということでそれなりにメジャー楽曲にしようと思ったので、じゃあなにはともあれポップな曲調のものをひとつ…ということで選んだんですが、宇宙かけの知名度がサッパリわからない。まあいいか。というわけで宇宙をかける少女よりEDテーマ曲で「宇宙は少女の友達さっ」。
作曲を手がける山口さんは「ハッピークレセント」、「MIRACLE RUSH」、「正解はひとつ!じゃない!!」など、まさに旬のヒット曲を量産している作曲家。華のあるメロディーラインを作るなあという印象があります。大久保さんは「プレパレード」作曲、「浪漫ちっくストライク。」や「経験値上昇中☆」、「1000%SPARKING」などの作編曲を担当。堅実な仕事ぶりにはファンも多くアニソンの神様とまで讃えられています。
なにはともあれお聞きください。明るくて、ちょっと捻りがある、でも爽快な名曲。みなみけシリーズでもタッグを組んでキャラソン作ってた二人なのですが、この曲は本当にいいところが組み合わさってると思いました。細かいところがしっかり作り込んであって、そこがまた効いてるんですよね。初めて聞いたのは放映当時なのですが、今聴いても褪せない良さがあります。きらびやかなほうの大久保薫が聴けます。
ていうか…やっぱ大久保薫やべえ。
ちなみに余談ですが、筆者はアニメ本編を観たことがないので最近までOPなんだと思ってました。ファンの皆さんには申し訳ない。
はのん
*1:アイドルソングについてはそのうち別記事で取り上げようかなと。