シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

性差と教育機会

国公立女子大の存在については憲法学の世界でも一応の議論はあった。私学ならともかく、税金で運営される国公立大学が女子のみに門戸を広げるというのは明らかに平等性に問題がある。戦後女子の進学率が男子に比べて大きく遅れを取っていた時代であればまだアファーマティブ・アクションの一貫と考えられたかもしれないが、性差の平準化が進んだ現代で女子大の正当性を認めることは難しい。伝統校の反対は大きいだろうが、奈良女子大など県内に国立総合大学がない地域での男子の不利益は無視できない。裁判所も最近は性差別について積極的な態度を取っているので、大学側には厳しい判決が下るかもしれない。

それにしても、原告男性がただの変態野郎としか思えない見出しはなんとかならないのか。