シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

他人に対して「金銭感覚がおかしい」という批判をするのはおかしい

最近、というか俺がニート始めてから、つまり……ここ2~3年か、不特定多数の人によく「お前は金銭感覚がおかしい」「無職のくせに何でそんなに金使えるんだ」と言われることが多いのだが、その手の批判は全て的外れである。

そもそも金銭の価値というものは絶対的なものではなく、その時の景気やその人の社会的立場や環境によって大きく左右されるものなので、相対的なものである。

また、金銭の使い道はその人個人の裁量によって自由に決められるのが当然であり、「金銭感覚がおかしい」という批判は詭弁・誤謬(人格批判)に該当する。

以上の点を総括すると、その人が置かれている状況を本当の意味で理解していない人間が、その人に対して「金銭感覚がおかしい」という批判をするのは、極めて主観的で合理性を欠くと指摘せざるをえない。

たとえば、「一人暮らしをしている大学生」が月に7万円仕送りをもらっていたとする。一方で、「実家暮らしをしている大学生」が月に7万円バイトで稼いでいたとする。更に、「実家暮らしをしている無職」が何もせずに親からお小遣いとして月7万円をもらっていたとする。

それらの7万円は等価なのか? 経済的には等価だが、社会的には等価ではない。だから批判したくなる。

また、子供を育てるという行為は、子供に対して無限の責任を負うことであるから、親が子供に金銭を提供するのは当然のことであり、またその負担割合は同じく個人の裁量で決められるべきものであるから、誰が親にいくらもらっていようが、それはその人の勝手である。

そもそも赤ん坊の時代から育ててもらって、更に小中高大と学生をやっている時点で、親に数千万円の借金をしているわけであるから、それを言ったら大学に行っていない俺はそのうち数百万円分の猶予があるという事実を論理的に否定することが不可能だ。


要するに、「金銭感覚がおかしい」という批判は、心理的に考えれば全部「妬み」でしかない。