年末は『ばらかもん』を観て過ごした。

ばらかもんを、年末ずっと寝っ転がりながら過ごして全話観た。途中まで子どもと主人公を愛でるアニメだと思ってたのに、最後だけ母萌えアニメになっていたので思わず笑う。かわいい。

書道家の息子がスランプを克服するために離島に行って、地元の人達との触れ合いを通して育っていく姿を描いたヒューマンドラマ。というのは大げさだろうか。どちらかと言えばコミカルな色合いが強く、キャラクターは少女漫画チックな感じがする。しかしこの作品の稀有なところは男のほうを格好良く描きつつも、かといって特定のヒロインが不在のため、近年言われているような日常系作品にちかいところとしての特質も充足しており、男性向け作品としてのパッケージングにも成功しているところだろう。

地元民の馬鹿さと主人公の世間ズレのミスマッチがいい具合に存在するおかげで、お互いが徐々に親しくなり、距離感が埋められていく過程を10話くらいで描いている。最後にきっちりとスランプを超えて自分を成長させた主人公の姿が描かれているのも良い。