シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

にき

私はこたつから這い出したとき、自分が最初に目を覚ました住人だと自覚した。 1階リビングルームの壁面には温度計が設置されていて、私はそれに目をやる。それから私は6度9分だったのを確認した。6度9分! 

こたつにもぐり、それから目覚まし時計のなる音を聞いてしぶしぶ目を覚ました。最近こたつで寝るのが心地がよいので、好き好んでこたつで寝ている。さて、私はニュースを見ないが、伝聞によるとこのところどうやら東京は零度を下回る勢いの寒さらしい。通りで寒いわけだ。朝はパン食なのでそれをとる皿を取ろうにもパジャマのままでは寒くて動けないので着替える。家で作るのが面倒になるとそのまま外にでる。あー、最近金で時間を買っているなという時があって、例えば朝飯を作るのがめんどくさいからコンビニ飯に切り替えたりするとき。道すがらサラリーマンとかとすれ違う。で、パチスロやってるオッサンたちを馬鹿にしている光景に今日、出くわした。

そこでふと思ったのだが、パチスロ打ってる爺婆をバカにしている連中たちがあくせくとホワイトカラーで毎日仕事、しかし彼らだって散々死ぬ気で働いて死ぬ間際に行きつく先はどうせ旅行に衣裳にと行き着く先は娯楽に余生を費やすわけである、だったらより低い労力でより多くの娯楽を享受している人間を果たしていかなる理由において糾弾できよう。幸せ、幸せってなんだろう。幸せ。そもそも、幸せ「になりたい」「をつかむ」とか「を手に入れる」とか、そういう言い回しって洗脳だと思う。そういう考え方をしているから精神、おかしいことになるわけなんだけど、教育によって生まれた時からそういうメタファーを本人の意識しないうちに刷り込まれているわけで、これは構造レベルの欠陥というか洗脳教育な気がする。幸せは幸せであるという状態として表されるべきではないか。

それにしても、年明けになると毎年新年の抱負とか書く人いるじゃないですか。で書いた後忘れてるわけじゃないですか。年末になると振り返りとかやってる人いるじゃないですか。未達がほとんどじゃないですか。じゃあ何のためにやってるのって感じなんですけど、何のためなんですかね。