シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

タブー

公の場で、口に出しては言ってはいけないことを言えるような相手というのは貴重である。普通の人にそれを言ってはいけない、世間から白い目で見られる一種のタブー、そういう「悪い考え」を言い合える関係こそが何よりも楽しい。こういう関係に暗黙のルールがあるとすれば、相手の言ったことを正面から否定しないということで、例えば自分が同意できない場合にも正面から否定するのではなく、適当に面白がって見せてくれる素振りがあるとやりやすい。「自分の素朴な思い付きは馬鹿にされるかもしれない」という不条理な恐怖心にさいなまれている人たちが沈黙を貫くことはおおい。

全然関係ないけど、社会に適合する、という言い回しについて考えてたんだけど、この言い回し、「社会に」という部分で、第三者の目線、自分が社会の外側にいるという前提があるので、そもそもこの言葉を使う人が疎外感を感じているのは当たり前という感がある。言葉を使った段階で、それはその人が適合できていないということを直接的に示していて面白い。