House M.D. Season 8 #22 "Everybody Dies" 感想

シリーズ通して177話目となる最終話、ラストに相応しいエピソードだったと思う。カディが結局S7最終話の件のエピソード以降一度も出てこなかったのが残念だが、それはそれで余韻があっていいのかもしれない。シリーズ後半、よくもここまで全キャラクターを生かし切ったなという感心。

海外ドラマ、エピソードからエピソードへの橋渡しがしっかりしているというか、シリアス展開がちゃんと後ろに影響する。そういう意味で、例えば昨今のアニメとかがよくやる、非常に重いシリアス回を挟んでおいてつぎの回から何事もなかったかのように日常に回帰するようなたぐいの『なんつって』感がないのが良い。

Houseはそういうシリアス展開がとにかく厚く、シリーズ通してそうであったように、主要キャラクターでも容赦なく病に冒されれば死ぬし、事故れば死ぬし、脚本家は容赦なく切り捨てていった。主人公の親友のガン専門医が自ら余命五ヶ月のガンに陥る怒涛の展開、自暴自棄になったハウスの暴走、ハウスという人間の喜劇的な結末。

そしてなによりも二人の友情関係を最後まできっちり描き切る。エピソードのタイトルは主人公の口癖だった「Everybody Lies」のもじり。最後の最後まで飽きさせなかった。ちなみに、新規で手を付けたい人はS2から入るのがお薦め。