シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

こんな急な階段なんかより森の生活がしたい。

一月六日午前八時手前起床、今朝方の寒さは室内にも拘わらず吐く息の白くなるほどだった。私は毛布を羽織りながら階段を降りようとして二段目のあたりで足を踏み外し、背面から落ちるようにして転倒、そのままジェットコースターよろしく階段を滑り、胴体が壁に衝突した。幸い、けがの程度は軽かった。衝撃と痛みに骨を折ったかと焦ったが、軽い痣だけで済んだのは奇跡だった。

先日にさかのぼるが、この記事のコメント欄で推薦された「森の生活」を、同じコメント欄を見た友人が触発されて買ったらしい(!)というので、せっかくだからと借りて読み始めた。

森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)

著者の社会に対する不満、現代日本に置き換えても違和感ないしすらすら頭に入ってくる。物質的な豊かさが精神的な幸せに直結しないという今まさしく直面してる矛盾した状況を鑑みると、著者のような思想が人間としての本来の性質にそぐうものに感じられる。 我々にとって純粋に必要なものは遥かに少ない、というところはここ数か月間の私の実験的な生活体験に近くてとても納得した。やっぱり時代、森が来てるっぽくて、これからは森だという酒の席での私の放言も、あながち間違いではないようだった。