シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

自分を肯定しながら移動することについて

特に意味もなく移動する生活を送っている。人の家を転々としている。自分の家を行ったり来たりする生活。

移動するというのはつまり自分が主体となって自分の意思によって公共交通機関等を使い一定の目的地へ向かう行為のことである。今まで外出が苦手だった時期があったり、逆に移動していないと落ち着かないような時期もあった。今は後者だと思う。

悩みに悩んだ結果、として、移動に目的や意味は要らないと思う。ただ移動という行為自体が楽しい、理由なんてそれだけで十分だと思う。昔はいつも、行き慣れた同じ場所にしかいけない、そんな自分に嫌気が差すことが多かった。行き慣れた本屋めぐりも時間つぶしの片手間に過ぎない。欲しい本もなくなんのために行くのか。

そんなことはどうでもいいのだ、と最近は思う。移動して、見て回って、それが楽しいならルーチンワークだろうがなんだろうが移動の価値に変わりがないのだ。時間の無駄とか何もえるものがなかったとか、そういうたぐいの罪悪感を常に抱えていたーーでもそれは本質的には何の問題でもないのだ。罪悪感を覚える必要するすらなくて、ただ移動し続ける、それ自体十分に身体性を持っていて、それ自体が価値のある活動だと思う。

どうも遠くに行きたくなってきたので、唐突に消えるかもしれない。