シルバーペーパー

秘密結社「シルバーペーパー」

学習に対する誤謬の根源

好きなことばかり続けられる環境があったとして、その環境の下で本当に好きなことだけを続けていくのはそれはそれで苦痛なのかもしれない。

たとえば学習という行為がある。ある種の技能の向上を目的とするとき、もっとも効率的な作業は直感として機械的で反復可能な行為でありうべきだが、現実の問題として同じことを繰り返し続けるというのは純粋な苦痛を伴う。

同じようなやり方をして時間に対してリニアに結果を出せるような方法というのは、一般的な人間の方法として無理なのかもしれない。机上においては私たちは何をすべきか知っている、しかし現実にそれを行うことが困難であるという場合、最大の敵は純粋なる退屈、すなわち実存的退屈ではないたぐいの、最も純粋な退屈の感覚である。

我々は反復という行為の負担を過小評価している。すなわち反復は純粋な苦痛である。素朴な体感によれば、学習においては反復を避けるべき行為だ。反復によって物事を成し遂げるのを避けること。時間に対して直線的に比例しないような方法論を考えなければならない。